*栗色しょこらのタルト*

５０８年　スズラン３年生。父が亡くなる。
５０９年　スズラン＆モクレン成人。異母兄アレック亡くなる。
　　　　　娘のコッペリアがコークナァムに。
５１０年　弟 リンドウ、  タービンくんが成人。

学生時代から何となく考えていたのは、タービンくんの成人を待つことでした。
２年先輩の  スティーブンくんや、同級生の  ダクトくんも気になります。
スティーブンくんは照れ屋さん、ダクトくんはロマンチストと、どちらも優しくて消極的な性格なので、いい相手を見つけられるか心配なのですが…。

５１０年、待ちわびていた成人の儀式。
スズランは、大人になったタービンくんに真っ先に話しかけます。

 「明日、遊びに行かない？」
 「いいよ、大通り南で待ち合わせね」

この瞬間を、どれだけ心待ちにしていたことでしょう！
次の日、いそいそと二人でタラの港に赴き、晴れて恋人同士になることができました。

エナの子持ちのタービンくんに次いで、魅力王に入っているデイリー家の男の子たち。
 モクレンは、成人した年から３才年上のガリソンちゃんとお付き合いしていたのですが、あっさりと振ってしまい、アグネスさんとお付き合いするようになりました。
 リンドウは、２１才の移住者、ジェニファーさんとお付き合いをしていましたが、セレールちゃん（ゴタ＆カレン夫妻の末っ子、イムみたいな性格）と恋人同士になりました。
セレールちゃんの魅力が低いので、他にいい人ができたらあっさり振ってしまいそうですが、個人的にはこのままうまく行ってくれればいいな、と思います。
乗り換えたということは、少なくともジェニファーさん（２１）よりセレールちゃんの方が魅力が高いということなんだろうな、と思いますが…。

来年になれば、タービンくんの妹、 アヤメちゃんが成人します。
若い女の人が少なくて、年上を選ばざるを得ないような状況の弟たちですが、ひそかにモクレンかリンドウのどちらかがアヤメちゃんとくっついてくれればいいな、と思っています。
リンドウはこのままセレールちゃんとうまく行けばいいな…。
他の若い男の子たちも相手探しに困っている様子なので、女の子を移住させようかな、と考えています。

この年、めでたかった出来事といえば、
母 スミレと、 サイモンさんが結婚したことでした。
（実は、セルジオパパと結婚しているときから何度かデートしていた二人。恋人になったのはセルジオパパが亡くなってしばらくしてからで、のんびりペースでお付き合いを重ね、結婚するのはリンドウが成人するまで待っていてくれたのかな？なんて思ってしまいました。）

去年スミレがウルグ長になったので、邸宅に新しいお父さんのサイモンがやってきて、家族５人での生活が始まりました。

 「そろそろ、結婚のことも考えないとな」
 「（いきなりそれ言っちゃう！？）わかってるって」

サイモンさん、最初から結構ぐいぐい来ます。
こんな会話を本当の父としたかったな、と、セルジオパパのことを思い出して少しほろりとしてしまいました。
結婚が決まったときは、母にも、サイモンさんにも報告しようと思います。

両親が亡くなり、  ゴタ ＆  カレン夫妻の養子になって、たくさんのきょうだいに囲まれて育ってきたサイモンさん。母と結婚したことで、ようやく「自分の家庭」を持つことができました。
母は二度目の結婚ですが、サイモンさんは初婚なのです。

ちょっと申し訳ないなぁと思うのは、双方に余命があっても子どもが望めないかもしれないということ。
初婚同士で子どもがいないなら、高齢でも子どもを授かることはできますが、奥さん側に連れ子（エリックを含めると４人）がいるのです。
プルトは子どもがいればいるほど、子どもができにくくなってきます。
この２人は５人目を作ろうとするのと同じぐらい、子どもを授かるのが難しいのです。

サイモンさんが若い頃に結婚していたら、ちょうどスズランたちぐらいの子どもがいるかもしれません。
新しくできたお父さん。
一緒にいる間は、本当のお父さんだと思って甘えようと思います。

 「どう、最近？」
 「今度、タービンとデートするんだ」

 「（←リンドウ）どう、最近？」
 「今度、タービンとデートするんだ」

（間）

 「（←リンドウ）どう、最近？」
 「……今度、タービンとデートするんだ」

弟のリンドウは、姉が同級生とお付き合いをしていることが気になるようです。