*栗色しょこらのタルト*

【アイシャ湖デートのイメージで！】

　「そもそもが不毛だよね。」
　「何が？」

　「君さ、ボクのことを好きでも何でもないじゃん。多分。」
　「それはお互いさまじゃない？」

　「何でさ。」
　「あなた、エリシアさんのことしか見てないもの。」

　「……。」
　「好きな人が“いるけど、どうかした？”って言ってたよね。エリシアさんのことでしょ。」

　「そこまで分かってて、何でボクと付き合おうと思うかな。」
　「分かんない。」

　「分かんないって…。」
　「結局私でもエリシアさんでも、同じことだよね。あなたはコークナァムだから。」

　「まあ、ね。どうする？そろそろ帰る？送っていってもいいよ。」
　「ううん、いい。」

　「ふうん。」
　「別れようか、私たち。あなたが不毛だと思っているなら尚更。私たちに未来はないものね。」

　「……キミは、未来のない奴相手よりも未来のある人相手の方がいいってわけ？」
　「そういうことを言ってるんじゃないけど、生まれ持った血筋だけはどうしようもないもの。」

　「じゃあ、分かった。」
　「うん。エリシアさんも婚約したんだから、デイブも早く吹っ切れた方がいいんじゃない？」

　「余計なお世話だよ。あと、その兄のことしかずっと見ていない君に言われたくはない。」
　「あはは、バレた？」

　「バレた、じゃないよ。あ、そうだ。」
　「なに？」

　「やっぱり送ってくよ。最後ぐらい、まともな恋人っぽいことをしてもいいだろ。」
　「……ありがとう。」

デイブ君は「良く気がきく」性格なので、ナルルだと多分♪系の優しい男の子なんでしょうが、
何となく冷たいようなイメージがありますｗ